妊娠検査薬とは?

妊娠が成立すると、胎盤の絨毛組織からヒト絨毛性ゴナドトロピン(HCG)が分泌されます。これは母体の尿中に排泄されるため、尿中のHCGを検出することで妊娠の可能性を判断します。
正常妊娠では排卵後10日前後より尿中HCG濃度が急速に上昇します。
この尿中HCGが検出されることを「妊娠反応が陽性である」といい、尿中HCGが検出されないことを「妊娠反応が陰性である」といいます。

以前はHCGの検出は困難でしたが、最近では簡単に高感度で特異性を備えた妊娠診断薬が開発されていて、薬局でも簡単に手に入れることができます。

しかしながら、この検査で陽性反応であっても、あくまで尿中にHCGの排泄が検出されたことを意味するだけであって、必ずしも正常妊娠を意味するわけではありません。

以下のような異常がひそんでいることがあります。

・化学的妊娠 :妊娠反応は出るが、以後の着床がうまくいかず、ごく初期の流産に終わってしまう妊娠。
・子宮外妊娠 :卵管など子宮以外の場所に着床した妊娠で、腹腔内大量出血をきたす可能性がある妊娠。
・絨毛性疾患 :胎盤のもとになる絨毛組織から発生する腫瘍です。


いずれにせよ、妊娠検査薬で陽性反応が出たら早めに産婦人科を受診しましょう。
思わぬ異常が発見されるかもしれません。

妊娠検査薬を使う時期は?

妊娠検査を行う時期は、排卵日を基準にし、排卵後約3週間頃が適切です。
早期に検査した場合は、間違える可能性が高いです。


・妊娠が思い当たる性交日がある程度明確な場合
 性交日から無月経の場合には、性交日を基準に約3週間経過して妊娠検査を行って下さい。

・生理が順調な場合
 予定生理後1週間程度経過した頃に行うのが良いでしょう。

 一般的に、排卵後10日目頃には陽性になる可能性が高いですが、
 確実に診断するためには生理が1週間程度遅れた時期に行うのが一般的です。

・生理不順がある場合
 基礎体温などにより排卵日がわかる場合には、その日から約3週間後に妊娠検査を行うのが良いでしょう。
 排卵日が不明な場合には過去の月経周期等をもとに生理予定日を推定し、その約1週間後に妊娠検査を行うのが良いでしょう。